笑顔の先には笑顔が広がる
皆さんに「笑顔」を届けたいと日々思っているPETIPAから耳寄り情報です!
You Tube「PETIPAチャンネル」に新しいシリーズが登場しました!
その名の通り「笑顔の先には笑顔が広がる」・・・これはPETIPAの理念であり、大好きな言葉です。
その第1回がすでにアップされています。
(画像をクリックしてください。)

第1回の出演は・・・PETIPA代表の桐生のぼる(元宝塚歌劇団)とゴマオ・・?・・誰?見てのお楽しみ!
「かわいい〜〜!」と叫ぶのは必至です!
10分少々の動画の中身は、とにかくほっこり笑顔になれること、そしてこれからも宝塚あるある・おしゃれや日頃のお役立ち情報・子育てから美味しいものまで・・・皆さんのリクエストにもお答えします。
第1回は桐生の初舞台の頃のおもしろ話です。今からは想像もできないおかしなお話いろいろ・・・これ見て笑わない人はいないかと思います。謎のゴマオはきっと人気ものになるでしょう。
とにかくご覧くださいね!!
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
娘役の美しさはどこ?
と聞かれたら、私は迷わず「背中」と答えます。
娘役に必要なのは「情感」「情緒」です。
ちょっとした仕草の優しさ、美しさ、可愛さ、可憐さなど、
娘役の「情感」によって男役はより格好良く、凛々しく見えるのです。

(写真は桐生の個人アルバムより)
大劇場の隅々まで情感を伝える
男役は格好良さ、娘役は情感・情緒。
男役は「男役十年」といわれるほど研究をして、格好良さを身につけていきます。
では、娘役はどこでその情感や情緒を表現すればいいのでしょうか。
セリフで伝えることはもちろんですが、セリフの無い役やダンスのみの場面もあります。
二千人以上も入る大劇場の二階の隅々までその情感を伝えるにはどうしたらいいのでしょう。
からだの胸の部分、つまり上半身を上手に使って表現するのです。
背中は手足のように自由に動かせる部分ではないので、「肩甲骨」をよく動くようにトレーニングすることで、
大きく反らせたり丸くしたりして情感を表現します。一口に肩甲骨を動かすといってもなかなか大変です。
宝塚では、クラシックバレエをはじめ、ジャズダンス、モダンダンス、スパニッシュ
などさまざまなレッスンを受けて、からだの隅々まで自由に動かすことができるように訓練します。
そうすることで娘役の命ともいわれる「背中」に意識がいき、
肩甲骨を動かすことによって胸から上、首にかけて「情緒」を醸し出せるようになっていくのです。
加えて背中の反対側の胸筋もレッスンでしっかり鍛えると、さらに上半身がよく動くようになります。
よく動く上半身に首を連動させることであらゆる動きができるようになるのです。
ここまでがんばらないと微妙なニュアンスまで表現できないのです。
宝塚にはうっとりするようなラブシーンやデュエットのダンスがありますが、
男役の格好良さと娘役の情感が調和してこそ素晴らしい場面になるのです。
美しい容姿を保つためには厳しいトレーニングと日々の努力が必要になります。
私が男役から娘役に転向したときに、約二カ月くらいは背中と腰が痛くてたまらない日々を過ごしました。
男役よりもはるかに上半身のキープ力が必要なのですから。
しかし娘役になってある程度したころに下級生から「私はまゆみさんのような背中で表現できる娘役に憧れています!
そんな娘役になりたいんです!」といわれたことがありました。
娘役の命は「背中」と信じて精進していた私にとって本当にうれしいことでした。
宝塚あるあるの一覧です。
ご覧になりたいところから読んでくださいね。
https://petipa.jp/category/aruaru/
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
宝塚には無くてはならない「美しいラブシーン

(写真はPETIPA公演 新神戸オリエンタル劇場)
稽古場でも、この場面になると、トップスターのすてきな芝居を見て、自分が出演
者だということもすっかり忘れて見入ってしまったものです。
『ベルサイユのばら』のフィナーレのデュエットのボレロは美しくセクシーな振付で
有名でした。
ファンだけでなく、出演者までもがこのダンスに心奪われ、その場面になると、み
んな早替わりをしてでも上下(かみしも)の袖で見学するので、袖は下級生で鈴なりになっていま
した。
そのデュエットの振付は完成するまで一切立ち入り禁止で、スター二人と振付の先
生のみの稽古でした。
一般的な宝塚の振付とは少し違い、インパクトのあるセクシーな振付でしたので、
相当な集中力をもっての稽古場だったのではないでしょうか。
完成した振付を稽古場ではじめて見たときの感動は、今でも胸に蘇ってきます。
「ベルばらのボレロ」は多くのファンに熱狂的に支持され、有名なダンスシーンとな
りました。
後に代役という形で、そのシーンを鳳蘭さんと何度も踊ることになるとは夢にも思っ
ていませんでしたが。
男役を引き立てる。娘役の心意気
このように書くと、とても「男尊女卑」な世界だと感じる人が大勢いると思います。
しかし、宝塚にはここまで男役を引き立てる理由があるのです。それは女優さんと娘
役の違いです。
宝塚の娘役の相手は男役、つまり「女性が演じる男性」です。
ですから娘役は「女性が演じる女性」でなくてはいけないのです。もっと細かくい
うと「女性が演じる男性の相手役としての女性」なのです。
ですから娘役は男役から三歩下がって、相手役が頼りがいのある男性、格好良い男
性に見えるように演じ、その対比から「このカップルはステキ!」と思ってもらえる
のです。
これは娘役の心意気といったところでしょうか。
元気が出る宝塚エピソード最初からご覧になりたい方は
https://petipa.jp/aruaru/宝塚あるある①/
宝塚あるあるとは?
女性だけの劇団として多くの人に夢を与えて続けて100年、宝塚のブランドを支えてきた数々の理由があります。
「宝塚あるある」には組織の維持やブランド力向上に悩む多くの方にとって役立つ内容が盛りだくさん。
ビジネスのヒントとして、楽しい会話や営業トークとして活用し、みなさんの仕事や日常生活に活かしてくださいね。
「宝塚あるある」記事一覧は こちら
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
女性が演じる「男役」と、女性が演じる「娘役」。
格好良い「男役」を究極まで格好良くする。
それは「娘役」の心意気次第。
そうして、「ステキ!」とうっとりするようなカップルが誕生するのです。

(写真は桐生のぼるのブロマイドより)
本当の恋人のように男役に尽くす
宝塚における娘役は、娘役自身の美しさや存在感に加えて、世界中どこにもいない
ステキな男役を、さらに格好良く、頼りがいのある男役にとグレードアップするとい
う重要な役目を持っています。
娘役が相手役に寄り添う美しさと可憐さで、その相手の男役はますます輝くのです。
娘役は稽古場ではレオタードの上から稽古スカートをはいて練習しますが、その丈は
三種類ほど作ります。膝丈、ミディ丈、裾まであるロング丈。それぞれがほとんど全
円です。全円だと踊るとふわーと広がってとても綺麗に見えるからです。
その時々の作品に合わせてスペインものなど、情熱的な場面には黒とか赤、紫など、
ファンタジックな場面には白、ピンク、淡いブルーなどを準備します。
相手役が決まっているときは、相手の男役の稽古着に合わせて雰囲気の良い色合い
になるようにという気も利かせます。
髪型にも気を遣います。
男役と組んで踊るときにクルクルッと回してもらったり、リフト(男役が娘役を持
ち上げたり腰にのせて回したりすること)がある場合、娘役の髪の毛が男役の顔に当
たらないような髪型にしなくてはいけません。持ち上げるときや娘役の背中をフォロー
して倒したりするときに、長い髪の毛を挟んでしまうようなことのないように、また、
髪飾りやイヤリングなども、男役の手に当たって傷をつけたりしないように気を配っ
ています。
講演では宝塚エピソードから職場や日常に活かせるお話が好評です。
https://petipa.jp/seminar/
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
みなさんが宝塚の舞台を真似するとき、必ず登場するのがフィナーレで手に持って
いるブーケのような小道具です。
これに正式名称は無く、私たちは「シャンシャン」と呼んでいました。
いろいろなデザインがあり、板の上に飾りを貼り付けてあるものや花束のような形
のもの、燭台に似たものなどデザインはさまざまです。

(写真はPETIPA制作の「お花のブーケ型シャンシャン」です。)
ただ出演者にしてみれば、なるべく軽い方がありがたいというのが本音でした。
というのも、客席から見て全員が並んだとき、手に持っている「シャンシャン」が
豪華であれば舞台全体がとても華やかになるので、公演ごとにデザインに力が入り、
時にはかなり大きくなったり重くなったりするからです。
特にフィナーレで、全員が舞台上に出そろって、いよいよトップスターが大階段の
真ん中に登場する場面で、手に持っている「シャンシャン」をトップスターに向けて
大きく差し出しお迎えをするときが大変なのです。「シャンシャン」を持っている方の
手を頭の高さくらいに上げて、トップスターが歌い、ゆっくり階段を下りるまでの間、
ずっと掲げているのですから。
特に『ベルばら』のときの「シャンシャン」は花のブーケの中に燭台があり、その
ろうそくの先が豆電球になっていて明るくともるデザインでした。手で持っている軸
の部分に単一電池が二個入っていたのです。その重みもプラスされかなりの重さでし
た。
出演者はニコニコと平気な顔をしていますが、舞台にはなかなか地味に大変なこと
もあるのです。
「宝塚あるある」のエピソードを元に楽しい講演をいたします。
https://petipa.jp/seminar/
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
フィナーレにトップスターが大階段に現れたとき、衣装の背中についている大き
な羽根。
あの豪華な羽根は今やトップスターの象徴になっていますが、そもそもは娘役の
ものだったのです。
羽根はどのように衣装についているの
今やトップスターの代名詞のようにいわれる大きな羽根ですが、もともとは娘役が
フィナーレでドレスなどにつけていました。
一九六〇年、芸術祭賞を受賞した『華麗なる千拍子』の中で、当時圧倒的な人気を
誇ったトップスター寿美花代さんが、網タイツにだるま(水着やレオタードに近いデ
ザインの衣装)姿で背中に羽根をつけて出た場面はとても有名になりました。
やがて大きな羽根は、いつのころからか男役のトップスターのものになっていきま
した。
さて、大きな羽根は衣装についているように見えますが、実はランドセルのように
背負っているのです。衣装の上から手を通して羽根だけ一番最後に背負います。
客席からは衣装についているかのように見えるようにと、生地や飾りなどに工夫を
懲らしているというわけです。
ファン、そして同じ舞台に出ている生徒たちすべての憧れでもある羽根は、以前よ
りもどんどんと大きくなって、今では重さが二十キロ近くあると聞きます。
その状態でにこやかに歌いながら、足もとを向くこともなく大階段を下りて銀橋ま
で出てくるのですから、トップスターは本当に体力も必要なんです。
キラキラを断った安奈淳さん
『ベルばら』第一期黄金時代のトップスターは、それぞれに個性的でした。
衣装にまつわる面白いエピソードも残っています。
トップスターには公演中は必ず専属の衣装部さんが一人つきます。衣装部さんもそ
のスターが舞台でステキに輝いてもらうために、まさに「命をかけている」ので羽根
もアクセサリーもちょっとでも豪華にといろいろ工夫します。
トップスターに限っては、衣装部さんが衣装にもともとついている飾りだけでは物
足りないと判断すると、その上からスパンコールやブローチをつけ足したりもするの
です。
その衣装部さんがあるとき、少し悲しそうな声でつぶやいていました。
「どのスターも『豪華にして。キラキラつけて』っていってくれるのに、オトミさん
(安奈淳さん)だけは、『これいらない、あれも取ってしまって』というの」と。
これはとても安奈さんらしいエピソードです。安奈さんはシンプルなデザインが好
きだったからなのです。
豪華につけるのも個性。
逆に引き算をしてシンプルにしていくのも個性。
この話を聞いて、より豪華にという傾向の中で自分の個性を貫く姿勢に心から尊敬
したものです。
でも安奈さんの専属の衣装部さんにしてみれば、豪華にキラキラとつけてあげたかっ
たのでしょうね。
元気が出る宝塚エピソード一覧はこちらです
https://petipa.jp/category/%E5%85%83%E6%B0%97%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%82%8B%E5%AE%9D%E5%A1%9A%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%89/
次回はフィナーレで全員が手に持っているブーケのような持ち物のお話です。お楽しみに。
1月23日 ホテルクラウンパレス小倉にて 北九州情報サービス産業振興協会様 賀詞交歓会の講演をさせていただきました。
桐生の著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」から「宝塚あるある」に学ぶ組織論を、楽しく興味深くお話いたしました。

経営層の方もとても多く、みなさん本当に熱心に聴講してくださいました。
PETIPAの講演は聴講者参加型です。クイズ形式の楽しい講演はあっという間に時間も過ぎてしまい、終了してからも質問もたくさんいただき、和気あいあいの交流会にも参加させていただきました。
そのほかビジネスマンにとっても「外見力」もとても大切な要素です。
宝塚で培った「立ち姿の美しさ」をビジネスの場でも役立てていただきたいので実際にその場に立って実践です!
ちょっとしたチェックとコツで、みなさんの姿勢は素晴らしく美しくなり、自信に満ち溢れ信頼度がアップする姿勢に!!
外見力が必要なのは女性だけではありません。
仕事場では「信頼度」がとても重要です。
そして美しい姿勢を身につけると、健康にもよく、姿勢がよくなると気分も明るくなる・・・一石二鳥以上です!!
舞台の経験を生かした楽しい講演で、みなさんが「笑顔」になってくださることこそPETIPAの目指しているところです!!
お世話してくださった方々と最後にパチリ!!
ありがとうございました!

全国どこにでも出張講演いたします
https://petipa.jp/seminar/
1月19日20日 自社劇場プチテアトルPETIPA新春公演は大盛況でした。
1部は谷口真実子の著書「心が動く物語」から大人が読むおとぎ話の「ティアラと花冠」、感動の涙で溢れる一人芝居「指定席」の2作品を上演いたしました。

(一人芝居「指定席」より リハーサルの写真です)
2部は抱腹絶倒「酒・羅・場」・・・劇団プチパの大スター元町大丸はたった1滴の酒で酔っ払ってしまうという大変な人。舞台前に酔っ払ってしまい、それでもステージを遂行しなくてはいけなくなり・・・相手役や周りの人たちがその暴走をなんとかしようと必死になりながら舞台は進んで・・・という大爆笑のお芝居。
本当にコンパクトな劇場ではあっても至近距離で演技する迫力は圧巻です。お客様は泣いて、笑って、ほっこりして、大満足!笑顔で楽しまれました!
次回は3月16日17日の公演が決定しています。
こちらは一転してシリアスでミステリアスな作品が登場します。
情報アップをお楽しみに!!
全国どこにでも出張講演いたします
https://petipa.jp/seminar/
今自社劇場プチテアトルPETIPAの演出を手がけている私ですが、教えていただいた様々なことが本当に役立っています。
特に女性が演じる「男役」ですから本当の男性に教えていただいたことはとてもありがたいことでした。
(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)
男はズドンと立っていろ!!

(写真は桐生の個人的なアルバムから「ベルサイユのばら」オスカルです。)
これは今でも鮮明に覚えているエピソードです。
当時トップスターだった鳳蘭さんを筆頭に、男役ばかりのダンスの場面の稽古をし
ていました。格好良い見せ場です。私はまだまだ下級生で男役ばかりのこんなステキ
な場面に早く出たい! と思っていましたので、目を皿のようにしてどんな場面も見
逃すまいと見ていました。
すると途中で突然、男性の振付の先生が大声で注意をしたのです。
「そんなにゴソゴソ動くな! 男はズドンと立っているだけでいい! こちょこちょ動くから男に見えないんだ!」
衝撃的でした。少しでも格好良く見せるための工夫、つまり目線をどう移すか、振
り向くときに手をどこにおけばいいか、などの細かい動きの工夫はしていても「何に
もしない」ということ、そぎ落とすことこそが男性に見えるのです。
考え方が180度変わった出来事でした。
保育者向けサイトはこちらです。
https://petipa-hoikukensyuu.com/