(以下桐生のぼる著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」より)

女性が演じる「男役」と、女性が演じる「娘役」。
格好良い「男役」を究極まで格好良くする。
それは「娘役」の心意気次第。
そうして、「ステキ!」とうっとりするようなカップルが誕生するのです。


(写真は桐生のぼるのブロマイドより)

本当の恋人のように男役に尽くす

宝塚における娘役は、娘役自身の美しさや存在感に加えて、世界中どこにもいない
ステキな男役を、さらに格好良く、頼りがいのある男役にとグレードアップするとい
う重要な役目を持っています。
娘役が相手役に寄り添う美しさと可憐さで、その相手の男役はますます輝くのです。
娘役は稽古場ではレオタードの上から稽古スカートをはいて練習しますが、その丈は
三種類ほど作ります。膝丈、ミディ丈、裾まであるロング丈。それぞれがほとんど全
円です。全円だと踊るとふわーと広がってとても綺麗に見えるからです。
その時々の作品に合わせてスペインものなど、情熱的な場面には黒とか赤、紫など、
ファンタジックな場面には白、ピンク、淡いブルーなどを準備します。
相手役が決まっているときは、相手の男役の稽古着に合わせて雰囲気の良い色合い
になるようにという気も利かせます。
髪型にも気を遣います。

男役と組んで踊るときにクルクルッと回してもらったり、リフト(男役が娘役を持
ち上げたり腰にのせて回したりすること)がある場合、娘役の髪の毛が男役の顔に当
たらないような髪型にしなくてはいけません。持ち上げるときや娘役の背中をフォロー
して倒したりするときに、長い髪の毛を挟んでしまうようなことのないように、また、
髪飾りやイヤリングなども、男役の手に当たって傷をつけたりしないように気を配っ
ています。

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